赤いキャンドル

赤いキャンドル
小さな炎両手で包み
仄かな明かり
部屋に揺れる二人の影
流れるFM
心響くやさしいメロディー
他に何もなく
他に何もいらない
昨日残した想いは
明日の夢
街を走るスクーター
サンタクロースが運ぶのは熱々の幸せ
やっと掴んだやすらぎ
二人に送る
静かな夜
そう今日はクリスマス
初めてのHappy Christmas
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「毎年、クリスマスに灯そうね。」
そう言って彼女が買って来た赤いキャンドル。
クリスマスの夜、二人で火を灯し、過ごした。
特別な物は何も無かった。
贅沢なワイン、ディナー、驚かせるようなプレゼント。
何もなく、何も必要ではなかった、いらなかった。
赤いキャンドルをはさんで、二人で過ごす夜。
ただFMからクリスマス・ソングが流れ、その音に包まれた。
それだけで良かった。
何年が過ぎたんだろう。
赤いキャンドルは半分の長さになったまま、
再び炎を灯すことは、無くなった。
けど・・・・何となく、ふと灯してみたよ。
静かに揺らぐオレンジ色の炎、
その中にあの頃の君は・・・・居ない。
FMはあの頃と変わらず、素敵なクリスマス・ソングを流しているのに。
ホワイトクリスマスは無理だった。
けど、フルムーンクリスマス。
今日は満月、雲に霞んだ月が、やさしく照らす。
そんなクリスマス・イブもいいね。
カルメネール、初めて口にしたよ。
特別な夜じゃないから、安くて美味しいワイン。
チリの代表的な葡萄、カルメネール種のワイン。
重い味を期待して、けどその重さには容赦が無かった。
胡椒の香のようなスパイシーな香に、ずっしりくる重い味。
甘ったれた感情に『喝』。
って、か・・・・。
悪酔いしないよう、適度に酔うクリスマス・イブ
I wish you a merry Christmas!
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